«順調に回復…のはずが…»

1回目の外科手術後、2～3日は母はぐったりとしていました。
食べるのはもちろん、ぐったりとして、トイレ以外は出歩かない…そんな感じでした。

大きな手術の後だから…
時間がたてばまたいつも通りの母になるよね…

そう思っていました。

予想通り時間が経つにつれ、だんだん母も元気を取り戻してきました。


しかし…
事件は起こりました。
それは土曜日のことでした。

ある看護師さんが
「シャワーしてあげます～」
と言ってくれ、母も
「じゃ、お願いします～」
と言い、母はシャンプー台に行き、その間、私たち（姉と私）は本を読んだりテレビを見たりしていました。


しばらく時間がたち………


「ちょっと通して！！」
大きな声で叫ぶ看護師の声、バタバタと走る足音が聞こえてきました。
何の騒ぎ…？？
唖然としている私たちの前に、車椅子に乗せられた母が来ました。

なぜ、車椅子？
もう普通に歩けるのに…

「ちょっと外にいてもらえます？」
私たちを押しのけるようにして看護師たちがわらわらと来て、お医者さんも母の元に走りこんできました。

な、なんだ…！！？？

ただごとではない雰囲気を感じ取り、ひっそりと病室の前で待機していると、
一人の看護師さんが説明をしに来てくれました。

「けいれんを起こしたんです」

どうもシャワーが終わった後、突然ガクガクをけいれんし、車椅子に乗せられ、さらにまたけいれんを起こし、今は意識がない状態だという。

ええええええ

順調に回復していたのに…

ここからが本当の試練のはじまりでした…