«目の前が真っ白になった»

その後も数回にわたる痙攣発作を起こした母は病室を移動することに。
ナースセンターから一番近い部屋で、男女の区別もなく、どちらかと言うと重症の患者さんたちが集まっている病室でした。

男女混合の部屋なんてイヤ～★
とか言っている場合でもないので、とにかく移動させてもらいました。

そして…事件は起こりました。

土曜日、私と姉はランチを食べてから病院に戻りました。
父もいったん家に帰っていて、ランチ後に集合することにしました。

病院に着いて…

………


まさか…………


また痙攣発作を起こしたと看護師さんに言われました。

脳外科手術した後は痙攣が起こりやすくなるとは聞いていましたが、こんなに頻繁に起こるものなの！？
痙攣止めの薬は処方してもらい服用していましたが、効いてるの！？足りないんじゃないの！？
痙攣によるダメージはどうなの！？

いろいろな思いが頭の中をかけめぐり、父もお医者さんに対しきつく当たりました。
週末は担当の先生がいなく、研修医の若い先生しかいなかったため、この若い先生に父は当たりまくっていました。
ちょっとかわいそう。


しばらくすると母が目を覚ましました。

………

え？？？？？？？？？

………

何度も何度も枕を確認する不思議な動作を繰り返しています。

「お母さん、何しているの？？」

「おかしいんだよ。時計が30分遅れているのに、みんなそうじゃないって言うんだよ。」

「…お母さん、何の話？？？」

………
………

”脳へのダメージ”

そんな言葉が頭をよぎりました。

数度にわたる痙攣によって、母は痴呆症のような症状が出ていました。
非常に聡明だった母が、
「紙コップ、やぶってあげる～。血が逆流してる～。」
など理解できないような言葉を乱発していました。


頭が真っ白になりました。どうしたらいいの……？？